妊娠中の夏の過ごし方はどうしたらいいの?
2020.09.01
目次
妊娠中の夏の過ごし方はどうしたらいいの?
いよいよ夏本番!暑くなって涼しい部屋でゆっくり過ごしたいな~と思いますよね。
でも、妊娠中ってあまり体を冷やさない方がいいの?冷たいものも控えたほうがいいの?など、今の時期ならではのわからないこともありますよね。
そんな数々の疑問にお答えします!
Q.エアコンや扇風機で体を冷やすのはよくないですか?
A.妊娠するとホルモンバランスの変化で体温が上がり、ほてりで暑く感じます。
暑いのを我慢するはかえって体調不良の原因になるので、冷房器具の使用自体を避ける必要はありません。
とくに妊娠初期は女性ホルモンの影響で体が冷えやすく、逆に安定期ごろになるとほてりを感じるなど、妊娠中は体温調整がうまくいきません。
それでも夏の暑さはママだけでなくお腹の赤ちゃんにも悪影響です。
子宮は体の中心部分にあるので、しっかりと体温が保たれます。
気にするべきはママの冷えで、血行不良や肩こり、頭痛や倦怠感などの体の機能低下を招き、免疫力が下がるリスクが上がります。
エアコンを使って部屋の温度を適度に保ち、通気性のよい麻や綿素材の服装や一枚カーディガンを羽織るなど、調整できるスタイルで体を冷やし過ぎない対策をして、ママと赤ちゃんに優しい環境にしましょう。
Q.冷たい食べ物や飲み物ばかり摂りたくなるのですが、大丈夫ですか?
A.つわりの時期であれば自然と冷たい飲み物や食事が増える人も多くいます。
つわりの症状はさまざまあり、常に食べ続けないと気持ちが悪くなる、妊娠前までは好きだったメニューでも見るだけ、匂いを嗅ぐだけでも気持ち悪くなることもあります。
そのなかで冷たい飲み物や酸味のあるものは食べやすいとされています。
冷たい飲み物、食べ物を摂りすぎると体や内臓まで冷えることになるので、適度に体を温めてくれる生姜湯や白湯、レモン炭酸水や温かいハーブティなども飲んで、水分補給をしましょう。
Q.ウナギは食べてもよいですか?
A.妊娠中にウナギは食べすぎない方がよいとされています。
理由としてウナギなどの動物性食品に豊富に含まれるビタミンAレチノールはビタミンAは脂溶性ビタミンといわれ、体内に蓄積されるるタイプの栄養素です。
妊娠中に必要以上、過剰に摂取し続けることで胎児の奇形を招くリスクが高まるとされいるので、赤ちゃんの器官が作られる妊娠初期はとくに摂取を控えるとよいでしょう。
しかしレチノール自体は体内でビタミンAとなり、肌の健康や視覚や聴覚などの機能維持、粘膜のうるおいを保持したり、体を細菌などから守る役割を果たしています。
医師によっては一週間に一度の少量のウナギなら問題ないという意見もありますが、妊娠中は避ける方が安心ですね。
ちなみに授乳期のウナギは母乳の出をよくするので、ウナギ好きなママは出産後の楽しみにするのもよいでしょう。
Q.海やプールに入ってもいいですか?
A.妊娠初期は一番不安定な時期です。安定期に入るまでは避けた方がよいでしょう。
妊娠の経過が問題ない場合、5か月ころからは医師から許可がもらいやすいでしょう。
入ってはいけない時期については特に制限はありませんが、お腹が大きくなってくるとバランスを取りにくくなったり、足元が見えなくなってきたりするため危険です。
また妊娠初期の運動はなにが起きるかわからないので、避けるほうが無難です。
また、妊娠の時期に関係なく、プールでは流行性角結膜炎や大腸菌感染、手足口病などの感染症にかかるリスクがあることも留意しておきましょう。
産院や妊婦検診など「マタニティスイミング」を推奨している場合もあります。
自己判断で泳ぐよりは、一度かかりつけのお医者さんに相談をするのをおすすめします。
Q.浴衣を着て夏祭りに行きたいのですが、控えたほうがいいですか?
A.浴衣を着ても大丈夫です。ただし妊娠中なので注意も必要です。
妊娠中だからといって何でも我慢する必要はありません。最近では妊婦用の浴衣も販売されているので、それらを利用するのもおすすめです。
ただし注意も必要です。
妊娠初期は体調が変化することもあるため、浴衣の帯は強くしめすぎないように、またいつでも楽な服装になれるように、着替えを用意しておくとよいでしょう。
中期以降のお腹が大きくなってきたころなら、帯の位置はお腹の上にし、帯の素材も兵児帯などの柔らかいものにし、帯を締める時は締めすぎないように。
足元も履きなれていない下駄や草履よりはヒールのない靴を履くなど、安定して歩けるようにしましょう。
また、お祭りなどでは人通りも多く、不慮の事故や転倒などのリスクもあります。
浴衣を着てお祭りに行くのは素敵ですが、まずはお腹の赤ちゃんを守るために浴衣以外の選択肢を選ぶのもママとして大切なことです。
Q.夏は湯船につからずシャワーですませる日が多いのですが、それはよくないですか?
A.お湯に浸かるのがつらい場合は、シャワーですませても大丈夫です。
毎日シャワーだけで入浴をすますと体が冷えやすくなり、むくみや疲れが解消されません。
少し温めの40℃くらいのお湯に半身でもゆったり浸かるだけでも、筋肉に緊張を和らげて新陳代謝を促し、ストレスの軽減や疲労回復、冷えの対策に繋がります。
体がしんどい、お腹が張るなど、不調があるときには無理せずシャワーですませましょう。