産後の肥立ちってなに?肥立ちが悪いとママにどんな影響があるの?

2020.12.21

 

妊娠、出産を終えたあと、すぐには元の体に戻らず体調が悪いママも多いのではないでしょうか。

「産後の肥立ち」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

今回は、「産後の肥立ち」の意味と、肥立ちが悪い場合の症状とその改善策を紹介していきます!

 

「産後の肥立ち」の意味は?いつ回復するの?

 

 

「産後の肥立ち」という言葉はよく使われていますが、どのような意味なのでしょうか。

また、産後のママの体はいつ回復するのでしょうか。

出産後のママの体の変化について知って、しっかりとケアをしましょう!

 

「産後の肥立ち」とは体の回復期間のこと

 

 

「産後の肥立ち」とは、妊娠する前の体調に戻るのに必要な期間のことです。

現代では「産褥期」と表現されることもあります。

昔の日本では、生活環境や栄養状態が悪いことが多く、ママの命に係わることもありました。

そのため、ママの体への影響を考える「産後の肥立ち」が重要視されるようになったのです。

 

産後6〜7週間かけて子宮をもとの大きさへ

 

 

出産後、子宮はもとの大きさに戻りはじめます。

期間としては、産後6~8週間程度でもとの大きさに戻るといわれています。

1カ月検診で特に問題がなければ、日常生活に戻ってよいのが一般的です。

 

産後7カ月程度でホルモンが安定し産前の体に

 

 

生理が再開すると、卵巣から女性ホルモンの分泌がおこなわれ、妊娠前の状態に戻ります。

個人差はありますが、生理が再開する産後半年~1年でホルモンが安定するとされています。

母乳育児かミルク育児、混合育児なのかによっても再開の時期が変わってきます。

 

「肥立ちが悪い」とママに出る症状とは?

 

 

では、具体的に「肥立ちが悪い」とはどのような症状なのでしょうか。

体だけでなく、心の不調も症状の一つです。

主に3つの例をご紹介します。

 

子宮復古不全で悪露が長引く

 

 

出産後、子宮が元の大きさに戻るために収縮を始めます。

そのため悪露として出血しますが、1カ月程度かけて量が減っていきます。

1カ月以上悪露が続いたり、大きな血の塊が出たりするような場合は、子宮復古不全の可能性があるので、すぐに病院を受診しましょう。

 

乳腺炎でおっぱいが張り発熱する

 

 

乳腺炎には2種類あり、母乳が乳管内に詰まる「急性うっ滞性乳腺炎」と、細菌が原因による「急性化膿性乳腺炎」に分けられます。

急性うっ滞性乳腺炎は、マッサージやこまめな授乳、バランスのとれた食生活によって予防や改善につながります。

急性化膿性乳腺炎は、抗生物質の処方により治療されます。

 

産後うつやマタニティーブルーズになりやすい

 

 

出産時に女性ホルモンのバランスが崩れ、精神が不安定になりやすいママが多くいます。

気分が落ち込んだり、食欲不振になったりと、うつ病のような症状があらわれます。

これは、女性ホルモンのバランスが影響しているほか、慣れない赤ちゃんのお世話によるストレスや、睡眠不足などの疲労が原因です。

家族や自治体の制度などに頼って自分だけの時間を持ったり、カウンセリングなどで心のモヤモヤや疲労を吐き出してリフレッシュするのが大切ですよ。

 

「産後の肥立ち」をよくする方法

 

 

「産後の肥立ち」をよくするには、休息、食事、家族のサポートが不可欠です。

赤ちゃんのお世話が中心になりがちですが、ママ自身のケアも大切です。

心身ともに元気な体にするために、実践してみましょう!

 

休息が第一!ゆっくり休んで体調を回復させる

 

 

まずは、心と体の休息を一番に考えましょう。

出産でボロボロになったママの体は、新生児のお世話で疲労し、緊張を続けて精神的にも疲れ切っています。

できるだけ寝ることを意識してみてください。

体の回復にも心の休息としても睡眠は効果的です。

赤ちゃんが寝ているときにママも寝るようにするのが理想ですが、難しい場合も多いでしょう。

ときには赤ちゃんのお世話を家族に頼んでまとまった睡眠時間を確保したり、一時保育やベビーシッターを利用して自分の時間を作るのがおすすめです。

 

3食バランスのよい食事を心がけよう

 

 

ママの体の回復や授乳に備えて、バランスのとれた栄養のある食事を心がけましょう。

とくに意識して摂取をしてほしいのは、以下の栄養素です。

・たんぱく質と脂質
・鉄分
・カルシウム
・葉酸
・ビタミン類

お肉やお魚などに含まれるたんぱく質は、育児に疲れたママのエネルギーとなりますし、落ちてしまった筋肉を作る栄養となります。

またお肉などに含まれる脂質は、セロトニンなどの心を穏やかにするホルモンを作り出します。

葉酸ビタミンCは出産や授乳によって減ってしまった体内の血液を増やし、ビタミンDカルシウムママの骨を作ります。

さらにビタミンAEといった栄養素は、傷ついた体の粘膜を修復してくれます。

さらにこれらの栄養素は母乳を通して赤ちゃんにも伝わり、赤ちゃん自身の免疫力アップや健やかな体つくりにもなりますよ。

また、授乳中は脱水になりやすいので、水分を多めにとるようにしましょう。

 

家族に協力してもらい心と体に余裕を持つ

 

 

産後1カ月は安静にするために、家事はしないほうがよいと言われます。

しかし、赤ちゃんのお世話だけでなく、洗濯や食事などの日常の家事や雑事をママがやらなければならない場合もありますよね。

そのようなときは家族に助けてもらいましょう。

家事や育児を家族に協力してもらうことで、ママの体を休めるだけでなく、負担を減らして精神的な余裕を持つことにもつながります。

もしもなかなか家族に頼れない状況のママは、行政や一般のサービスを活用して、抱え込まずに産後の時間を過ごしてくださいね。

 

まとめ

 

 

「産後の肥立ち」がよいと、心身ともに日常生活に戻りやすくなります。

初めての育児で慣れないことも多いかもしれません。

しかし産後に無理をすると、ながく不調を患うこともあります。

決して無理はせず、体を休めて回復に努めるようにしましょう。